ダナンは橋の街といわれます。
どの橋も美しく、一つ一つがダナンという街の景観を作り上げています。ダナンでは、並列橋のシステム( 川上から川下を見るとよくわかるが、複数の橋が川に架かっているスタイル)がとてもユニークかつ要注目で、国内外から観光客を集めています。
ダナンは、街の中央を南北にハン(Han)川が流れています。昔はこの川で市街地は断絶されており、東側(ビーチ側)の発展が取り残された地域でした。それが2000年に1つ目の橋「ソンハン橋」が架けられて以降、川の対岸への往来も多くなり、市街地から川を渡った先のビーチの開発も進んでいった背景があります。ダナンが世界に誇るビーチは、橋の建設によるところが大きかったのです。
今ではギネスブックに登録されている橋を含めてダナンには5つの橋がかかっています。
- トゥアンフォック(Thuan Phuoc)橋
- ソンハン(Song Han)橋
- ドラゴン(Rong)橋
- チャンティリー(Tran Thi Ly)橋
- ティエンソン(Tien Son)橋
トゥアンフォック橋 (Cau Thuan Phuoc)
長さ1850mのトゥアンフォック橋は2009年の7月に開通しました。この橋はベトナムで一番長いつり橋で、世界の中でもかなり大きい部類に入るつり橋です。
船が通れるほどに川からの高さも高いので景色も抜群。夜は景色を楽しむベトナム人の姿が見られます。
とてもきれいな形をしており、遠くからも目立ちます。夜になると、トウアンフオック橋は美しい王女のような、華麗な明るい光で演出されます。
トゥアンフォック橋は片側2車線の大きな橋であり、快適に走れます。 ダナン港およびベトナム海軍基地もこの橋の奥にあります。
ソンハン橋 (Cau Song Han)
左右対称が美しい全長446mの斜張橋であるソンハン橋はダナン市のロゴマークにも使われるほど市民に親しまれています。ダナンと言えば、誰もがきれいなソンハン橋を誇りに思っているのです。
2000年にダナン初の近代建築の橋として建設されましたが、 この橋が出来る前は船を利用しなければ対岸に渡ることができませんでした。
当時は、まだまだ田園風景がダナン市内中心にも広がり、旅行に訪れるような場所ではありませんでした。しかしソンハン橋が架かると、海側の開発が進み、現在では世界的に有名となったミーケービーチを筆頭に一躍観光都市として注目を集めるようになったのです。 船が通れるようにベトナム初の回転式可動橋になっています。
ダナンの街の中央を流れるハン川では、観光客はこぞって景色を楽しみにやって来ます。ソンハン橋からはどこまでも一直線に続く雄大なハン川を見渡すことができるからです。昼間ならば停泊している漁船を眺めて癒されてみるのはいかがでしょうか。
また夜のソンハン橋の歩道を歩くことはダナンに訪れるカップルの定番のデートコースとなっています。ダナン市内に点在する淡い光や夜のハン川、車のテールランプ、レストランバーのネオン看板、すべてが幻想的なんですよ。
船舶の通航のために毎日0時~翌1時に橋梁が回転するのですが、土・日のみ観光客向けに23~24時に回転しますので時間に余裕のある方はチェックして見るのもいいかと思います。
夜にはライトアップされて華やかな雰囲気に包まれ、地元の人たちも集まるとてもにぎやかな名所ですので是非とも立ち寄ってみてくださいね!
ちなみにミーケービーチへ行く道中か帰り道にタクシーで寄ることも可能ですが、夕方から夜の時間帯(およそ17時から20時くらい)は交通規制がかかり四輪自動車が通行禁止になりますので時間帯には気をつけましょう。
ソンハン橋には、ハン川を背景に記念写真を撮ってくれる方たちがいます。 写真はポラロイドなのでその場で貰えます。
ドラゴン橋【ロン橋】 (Cau Rong)
2013年に完成し、瞬く間にソンハン橋に次ぐダナンのシンボルとなっているのがドラゴン橋です。 ダナン解放38周年を祝して投資額1兆5000億ドン(約67億8700万円)をかけて作られました。
名前の通り龍をあしらったデザインで、全長666m、幅37.5m、6車線という巨大サイズ。「世界最長の鋼鉄製ドラゴン」としてギネスブックにもなんと登録されています。
場所は、バクダン通りに位置するチャム民族博物館からソンチャディエンゴック通りの間に架けられています。
夜になると、 青、黄、緑、赤と色彩が多彩に変化します。1万5000個ものLEDが使われているのでとてもきれいです。
土曜日と日曜日の夜の9時に、このドラゴンは水と火を噴出して観光客だけでなく寄ってくる地元民を楽しませています。
火や水を噴く橋なんて世界中探してもなかなか見つからないのではないでしょうか。炎は10メートル以上上で噴かれるのですが想像よりも熱いと思いますよw
橋のたもとには小さな椅子が並び、即席のブリッジバーがオープンしています。
ドラゴン橋の隣には口から水を吐くマーライオン的なもの……ドラゴンにコイの尾がついた通称マードラゴンが鎮座します。水しぶきに濡れながらマードラゴンとドラゴンブリッジを眺めると、これが意外な迫力ですよ。
歩道部分は一部遊歩道のようになっていてベトナム人の憩いの場になっています。屋台も結構出ています。
チャンティリー橋 (Cau Tran Thi Ly)
ドラゴン橋と同日に開通した橋がチャンティリー橋。全長731メートル・幅34.5メートルのこの橋は、ソンハン橋のように帆布(ハン川を進む船の膨らむ帆)の形をして、デザインされています。 斜張橋ですが主塔が傾いているのが特徴的といえるでしょう。
ちなみに、「世界最大の橋桁のある斜張橋」としてギネスブックへの登録を申請中みたいです。
夜になると、この橋は、いろいろな色へと変わっていき、ハープのような美しい姿とあいまってとてもきれいです。
チャンティリー橋を渡るときもハープのようなこの赤いケーブルの中に入っていく感じがなんとも美しいです。
投資額1兆7000億ドン(約76億9200万円)。
ティエンソン橋 (Cau Tien Son)
5つの橋の中で一番南側にあるのが全長529mのティエンソン橋。
2003年の開通当初はトゥェンソン(Tuyen Son)橋と呼ばれていましたが、2010年に現在の名前に変わりました。街の中心から離れていることから交通量も少なめですが、昨年この橋を渡ったところにロッテマートダナンが開店し、開発が進んでいるエリアです。
今はまだまだダナン郊外といった感じなのですが、今後ダナンの市街地はこの橋のあたりまで拡大すると思われます。
最近、ドラゴンブリッジ、チャンティリー橋の2つが同時開通してからより一層「橋の街」というイメージが強くなったダナン市。ハン川東岸地区は今まで開発が進んでいなかったこともあり、道路の建設や海岸沿いのリゾート開発が進んでいます。これら5つの橋によってダナンという街の発展が一気に進むことでしょう。橋は完成しましたが、街はまだまだこれから。これからもダナンには注目していきたいです。
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